アンチエイジングとは「アンチ」は反抗や抗体、「エイジング」は時間の経過や加齢という意味で「抗老化」「抗加齢」といわれています。
人間の体のピークは二十歳前後といわれており、徐々に加齢によるさまざまな症状が表れてきます。
加齢は誰にでも当てはまり、老化は止めることはできません!
アンチエイジングとは老化のスピードを緩やかにすることになります。
アンチエイジングには美肌、美容に効果があり、若々しい見た目を保て、実年齢よりも若く見られることもあるでしょう。
「年齢を重ねても、健康で美しくありつづける」それをサポートするのがアンチエイジングなのです。
また、発病リスクの軽減、健康寿命を延ばすこともできます。
健康寿命とは、健康上の問題がない状態で、心身ともに健やかな日常生活を送ることができる期間のことです。
アンチエイジングの情報はさまざまありますが、大切なのは、自分に合う方法を取り入れて、無理をしないことです。
人は基礎代謝量、必要な栄養素の量、体調、持病の有無、腸内環境の違いがあるため、一般的に「身体に良い」と言われる情報も自分に合う合わないがありますので、試してみて、自分の体調がよくなってくるようであれば続けて、あまり変化がないようなら、他の方法を試してみましょう!
また、糖尿病、高血圧、心臓病や腎臓病、脳出血や脳梗塞などの病気のある方は、主治医に相談してみましょう。
老化とは
老化とは、細胞ひとつひとつの機能が低下し、同時に体のさまざまな部分の機能も低下してしまうことです。
例えば老化によるシワやたるみは、細胞機能の低下に伴う、角質層の機能や脂分の分泌機能の低下が原因のひとつです。
こちらでは「老化の原因」をいくつかご説明します。
ホルモンの減少
年齢によるホルモン値の減少も、老化の原因のひとつと考えられています。
男女とも、元気だった20代と比較すると、見た目や精神的なタフさが衰えていくのを実感することもあるでしょう。
ホルモンの働きとして、肌のツヤ、髪の毛や爪のしなやかさ、骨・関節を健康に保つ、精神的に元気にする、また脳を物忘れから守ったりする可能性があるとも言われています。
活性酸素
老化の原因の中でも、直接的に影響していると言われるのが活性酸素です。
活性酸素は、体内に侵入したウイルスや細菌を退治する役割を持ちますが、ストレスや年齢によって、活性酸素を消去する酵素などの働きも弱まることにより、体内で必要以上に増えると、健康な細胞まで酸化させ、老化が進みます。
老化を早める原因の1つである酸化とは、リンゴなどの果物が空気にふれると茶色に変色してしまうことと同じように、この酸化とはサビるということです。
細胞膜の脂質が変化したり、遺伝子が傷ついたりした結果、細胞の変異や死滅によって、白髪や肌のシミ・シワ、メタボリック症候群、物忘れ、動脈硬化やガンなどの老化現象や病気が起きるとされています。
また活性酸素は免疫機能にも関係し、活性酸素が免疫細胞を傷つけて免疫力を低下させることで病気のリスクが高まり、また、細胞を変性させて細胞の老化やがん化を引き起こします。
糖尿病や心筋梗塞、脳梗塞などの生活習慣病も、活性酸素の影響のひとつとされています。
人は呼吸するたびに取り入れた酸素を使って食物からの栄養分をエネルギーに変換していますが、残った酸素がフリーラジカルに変化し、酸化するのです。
身体はタンパク質や脂質などの栄養素でできていますが、フリーラジカルはそんな身体を作る材料を破壊してしまうのです。
フリーラジカルが発生する主な原因としては、ストレス、紫外線、喫煙、過度の飲酒、排気ガスの4つがあげられます。
ストレス
不安や緊張状態、イライラなど過度のストレスを感じると交感神経が活性化されて血管が収縮し、血行障害となり、酸素が各細胞に循環されず、フリーラジカルが大量に発生しやすくなります。
紫外線
皮膚が紫外線に当たると体内にフリーラジカルが発生し、コラーゲンやエラスチンなど皮膚を健康に保つ成分が破壊されてしまいます。
タバコ
タバコの煙にはフリーラジカルそのものであり、抗酸化物質を破壊する物質が多く含まれています。
過度の飲酒
肝臓が大量のアルコールを分解できずに、フリーラジカルの発生へと繋がっていきます。
排気ガス
自動車の排気ガスにはフリーラジカルそのものが含まれ、体内に入ると抗酸化力を低下させてしまいます。
糖化
酸化と同じく、老化を早める原因の1つとして糖化が挙げられます。
糖化とは、体内の余分な糖分がたんぱく質と結びつく反応のことです。
糖分や甘い物を摂り過ぎると糖が過剰になり、タンパク質と糖が加熱されて結合することで生まれる悪玉物質AGE(終末糖化産物)という強力な老化促進物質を作り出します。
このAGE(終末糖化産物)は、シワやくすみ、たるみといった肌の老化・動脈硬化・骨粗鬆症・アルツハイマー型認知症などの疾患の発症や促進に繋がる物質で、細胞が持つ本来の働きを劣化させ、老化を進めてしまいます。
体内にAGE(終末糖化産物)が溜まると、肌の弾力の低下やしみ、くすみ、髪や爪、脳、心臓などの臓器、血管や筋肉、骨など体のほとんどがタンパク質でできているため、老化だけでなく生活習慣病など様々な疾患の原因になる物質でもあります。
アンチエイジングと生活習慣
どんな生活習慣がアンチエイジングに効果的なのでしょうか?
こちらではアンチエイジングに効果的な生活習慣をご紹介します。
適度な運動
運動をすることで得られる効果には、美肌・若返りホルモンと呼ばれる成長ホルモンや、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌を促したり、血行をよくするなどがあります。
成長ホルモンの分泌や血行がよくなると、ターンオーバーによる肌細胞の生まれ変わりが促進され、肌の老化防止、きれいな肌を持続させることにつながります。
セロトニンは脳内伝達物質で、心にやすらぎを与える役割があります。セロトニンを分泌することでストレスに強くなり、吹き出物などの肌荒れを改善してくれる効果もあるのです。
加齢によって筋肉量は落ちていくため、適度な運動を習慣化させ、筋肉量を維持、または増やすことが大切ですね。
睡眠
睡眠中に成長ホルモンを分泌し、肌の新陳代謝を活発にして、ハリ、ツヤ、うるおいを取り戻してくれる働きがあります。
また記憶を定着させ、学習能力を整理する作用があるといわれています。
よい睡眠は、知的能力のアンチエイジングにもつながると考えられています。
体に取り入れたくないものを意識する
農薬を使った青果や石油製品(化粧品、食器用・洗濯用洗剤、清掃用品など)をなるべく食べない、使用しないことも大切です。
とはいえ、全てを身体に良いものだけにすることは難しいですよね?
甘いもの、食べたい時は食べたいですし、身体に悪いとわかっていてもファーストフード食べたくなります!
我慢ばかりしていてもストレスたまります。(病気などでお医者様から食の指導を受けているなどは別ですよ)
個人的には、たとえ食べてしまっても身体にきちんと排出する機能が整っていれば、そんなに神経質にならなくても良いのではないでしょうか?
それよりも、日々のバランスの良い食事、適度な運動、きちんと睡眠をとり健康を保つ生活習慣をできる範囲で継続することが大切なのではないかと思っています。