肌の「バリア機能」をご存知ですか?
うるおいのある健康的な美肌を作るために重要!といわれる肌の「バリア機能」
この「バリア機能」の仕組み役割を知るで、もしかしたら今のスキンケアを見直すきっかけになるかもしれません。
こちらでは、肌の「バリア機能」についてご紹介します。
バリア機能とは?
人間の体の表面を覆っている皮膚は、紫外線や乾燥、雑菌、ほこりなどの外部刺激から体を守ってくれ、肌の水分が必要以上に蒸散するのを防ぐ役割があります。
肌がすこやかな状態を守るために、外からの刺激を跳ね返し肌荒れや肌の乾燥などを防ぐ。
これは肌の「バリア機能」のおかげなのです!
皮膚は、肌の表面から「表皮」「真皮」「皮下組織」と言った3つの層になっています。
特に重要となるのは、肌の表面の「表皮」
表皮のさらに表面には、「角質層」という層があり、薄さは0.02mmでサランラップと同じぐらいの薄さのため、「肌をこすってはいけない」などとよく言われますよね。
この「角質層」は、角質細胞と角質間脂質からなります。
角質層にはセラミドなどの保湿成分があるため、角質細胞と角質細胞をシッカリと繋ぎ止めています!
これにより、肌内部の水分が蒸発しないように保湿、肌の乾燥を防いだり、水や異物などが肌の内部に入らないようにさまざまな外的刺激を跳ね返してくれています。
これが「バリア機能」です。
バリア機能を正常に保つには?
「バリア機能」は、肌のうるおいが保たれている状態で機能し、肌のうるおいは「3大保湿因子」により維持されています。
3大保湿因子とは?
肌の一番外側を覆って水分の蒸発を防ぐ「皮脂膜」
角質細胞内にあって水分を保持する「天然保湿因子(NMF)」
角質層の細胞と細胞のすき間を埋めて水分の蒸発を防ぐ「角質細胞間脂質(セラミド)」
この3つがバランスよく整っていると、バリア機能を正常に保つことができ、うるおいのある肌を作ることができます。
バリア機能の低下
「バリア機能」が低下すると、肌の表面が荒れて、外からの異物が皮膚内部に入りやすくなり、角質層にあるセラミドなどの保湿成分が少なくなることから、肌内部にある水分が蒸発して肌が乾燥するようになります。
セラミドは肌の水分を保持する保湿成分ですが、その他の役割として、角質層の角質細胞をしっかりと止めてるという働きがあります。
ですが、加齢や肌荒れ、肌トラブルなどが原因で、セラミドなどの保湿成分が減少すると、角質細胞が剥がれ落ちやすくなります。
角質細胞が剥がれ落ちると隙間ができ、外からの刺激が肌内部に入りやすくなり、さらに、角質細胞が剥がれる悪循環を起こす可能性があります。
バリア機能が低下すると、皮膚の防衛機能により角質層を厚くしようとするので、肌の色がくすんで見えたり、皮膚に溜まったメラニンが排出されずシミとして残ってしまう場合もあります。
バリア機能が低下するということは、肌のうるおいが足りないということでしたが、水分が不足するとターンオーバーのサイクルが乱れてしまいます。
※ターンオーバーとは肌の新陳代謝、肌の生まれ変わりのサイクルのことをいいます。
バリア機能が低下する原因とは?
・過剰な洗顔・クレンジング
・摩擦(ゴシゴシと顔を擦っていたり)
・アレルギーを起こしている
・日々のストレス
・食生活の乱れ
・季節の変わり目
・生理前
などがバリア機能が低下する原因だと言われています。
バリア機能を高めるスキンケア
バリア機能を発揮するためには、正しい保湿ケアをすることです。
スキンケアで押さえておきたいのが「角質細胞間脂質(セラミド)」です!
セラミドは水分が肌から逃げないように保ち、外部の刺激から肌を守ってくれる役割がありますが、残念ながら加齢とともに減少していきます。
セラミド配合のスキンケア商品などで補い、「バリア機能」をサポートしてあげましょう!