たった1gで水6リットルの水分を保持できると言われているヒアルロン酸は、その特徴から保湿成分として多くの化粧品に配合されています。
最近は化粧品のように直接肌に塗るだけでなく、食べるヒアルロン酸なども出てきていますよね?
こちらでは、ヒアルロン酸の魅力についてご紹介します。
驚きの保水力とは?
ヒアルロン酸(ヒアルロン酸ナトリウム)とはもともと人のからだにある成分で、身体のすべての結合組織に存在し、皮膚や関節などに多く含まれているゼリー状の構成成分で、ムコ多糖類の一種です。
ムコ多糖の中でもヒアルロン酸の保水力は1gで水6リットルと、特に水分を保持する能力(保水力)にすぐれた物質で、非常にたくさんの水を蓄えると言われています。
また、ヒアルロン酸は、細胞を活性化し各栄養成分を運ぶ働きもあり、ビタミン・ミネラル類・アミノ酸を運ぶので、身体をサビつかせる原因といわれる活性酸素の除去効果や、細胞の老化の防止にも効果があるといわれています。
ヒアルロン酸の働き
ヒアルロン酸は細胞と細胞との間に多く存在しており、水分の保水力保持やクッションのような役割で細胞を守っています。
・肌の保湿性や粘弾性の維持
・肌のシワやたるみの予防
・肌や関節軟骨機能維持
・老眼や眼精疲労の改善
・体内の細胞を活性化
・卵巣の働きを助け、生理痛の緩和や更年期障害の改善
ヒアルロン酸はカラダの様々な部分で水分の保持を行っていますが、具体的にカラダのどこでどんな働きをしているのかをご紹介します。
肌のうるおい
肌を美しく保つには水分が必要です。
肌は適切なサイクルで生え変わることで健康的&美しい肌が維持されます。
これをターンオーバーと呼びますが、肌に水分が不足するとサイクルが乱れて肌が上手く生え変わらず荒れてしまいます。
肌の水分量
ヒアルロン酸が注目される一番の理由が美容、特に肌の水分アップでの肌への効果です!
健康的で美しい肌をつくり維持するには、肌にたくさんの水分が必要になります。
肌に水分が不足すると、紫外線や細菌など外部刺激から守る肌のバリア機能が弱まり、ターンオーバーが乱れることで古い肌が残り、肌はシワやシミ、くすみ、その他の様々な肌トラブルを招いてしまいます。
逆に言えば、肌が十分な水分量を保持することが美肌づくりにとっては近道だとも考えられますよね。
しなやかな肌を作る
ヒアルロン酸は粘性を持つ物質で表皮より深い位置にある真皮に多く存在し、クッションのような役割を果たすのでコラーゲンと同様にモチモチとした弾力のある肌を作るためには必要な成分です。
ヒアルロン酸と年齢の関係
ヒアルロン酸は加齢とともに体内の含有量が減っていきます。赤ちゃんの時にはぷるぷるしていた肌も、年齢を重ねるごとに体内のヒアルロン酸の量も少なくなっていきます。
ヒアルロン酸は赤ちゃんのときが最も多く、30代から急に減り始め、40代では赤ちゃんの頃と比べると約半分の 50%まで減少します。
このように加齢によるヒアルロン酸の減少は、肌のみずみずしさを著しく低下させるだけではなく、肌荒れやシミ・しわ・くすみなど年齢が肌にダイレクトに現れます。
肌のほかにも、体の様々な器官で水分調整ができずに老化現象が始まり、関節痛や動脈硬化といった病気を引き起こしやすくなります。
ヒアルロン酸を補う方法
ヒアルロン酸の効果を十分に発揮させるためには、ビタミンなどと一緒に摂ることも良いとされています。
特にビタミンB2は、ヒアルロン酸の持つ保水力を高める働きがあります。
ほかにも、ヒアルロン酸の保水力を高め、長時間効果的に作用を働かせる成分として、ムコ多糖類の仲間であるコンドロイチンなどと一緒に摂ることも良いでしょう。
【ヒアルロン酸と一緒に摂ると良いとされる成分】
・コラーゲン
・ビタミンC
・コンドロイチン
・エラスチン
・ビタミンB2
・N-アセチルグルコサミン
肌に塗る
外からヒアルロン酸を補うために、スキンケアの商品にもたくさん使われているヒアルロン酸ですが、ヒアルロン酸は分子が大きい(高分子)のため、肌の奥まで入り込みにくいとされています。
ヒアルロン酸自体は分子が大きい(高分子)ため、肌に塗っても表皮の1番外側にある角質層に留まってしまい、1番届かせたい真皮までは届かないのが現実ですが、ヒアルロン酸が角質層の水分を抱え込み、それ以上の水分の蒸散を防いでくれることが期待できます。
最近では、低分子で浸透率を良くした化粧水や美容液もありますし、スキンケアとして使用することで、肌に水分を溜め込み、保水性や保湿力に優れているため、ハリや弾力のあるみずみずしい肌に導いてくれます。
サプリメントで補う
ヒアルロン酸は肌表面に効果を出してくれるだけではなく、体の中の細胞や内臓にも効果を発揮します。
サプリメントで体内に摂取することで、体のすみずみまでいきわたることが可能です。
ヒアルロン酸は1gに対し6Lの保水力があるため、少しの量でも体のあらゆる部分の水分を保持することができます。
ドリンク等の液体だと吸収が早く効果を実感できるのも早いため、手軽にヒアルロン酸を摂取するこもできます。
ヒアルロン酸とコラーゲン、エラスチンは美肌をつくることに互いに影響している存在ですので、ヒアルロン酸だけ補う!というのではなく、バランス良く一緒に摂ることが美肌づくりには大切なのですね!