ラメラ構造が整うと、肌は透明感や滑らかさといった本来の美しさを取り戻し、肌は自分の力で美しくなれる!といわれています。
これに対し、ラメラ構造が壊れると乾燥、シミ、シワ、ニキビなどの様々な肌トラブルが出てしまいます。
こちらでは美肌になるため「ラメラ構造」についてご紹介します。
ラメラ構造とは
ラメラ構造(ラメラストラクチャー)の「ラメラ」とは、「層状」という意味で、肌のラメラ構造とは、セラミドからなる脂質の層と水分の層が交互にきれいな層状に並んでいる細胞間脂質の状態のことをいいます。
細胞間脂質とはセラミドをはじめとした数種の脂で「水-脂質-水-脂質-水…」と規則正しくサンドイッチのような薄い層状あるいは板状のミルフィーユ構造をつくっていてこれが、ラメラ構造と呼ばれるものです。
ラメラ構造の油層には角質細胞間脂質が、水層には水分とともにアミノ酸、尿素、乳酸などからなる天然保湿因子(NMF)が配置されています。
バリア機能とターンオーバー
美肌をキープする上で大切なバリア機能やターンオーバーは、角質細胞間脂質ととても深い関係にあります。
バリア機能
イメージ図⇑のように、肌の潤いは肌のバリア機能によって保たれています。
ラメラ構造は、素晴らしい機能を備え、私達の身体を守ってくれている強いはずのバリア層(角質層)ですが、大気の乾燥や紫外線などの外的刺激や、熱、過剰な水分、身体の健康状態などで簡単に崩れてしまいます。
このバリア機能は、皮脂膜、角質細胞内あるいは角質細胞間にある天然保湿因子(NMF)、そして角質細胞間脂質の3つのはたらきで成り立っています。
ターンオーバー
イメージ図⇑のように、皮膚の新陳代謝は、基底層でつくられた新しい細胞が表面に押し上げられ、最後に角質層の角化細胞となりお肌の垢となって剥がれ落ちていきます。
この剥がれ落ちるまでのサイクルのことをターンオーバーといいます。
バリア機能と並んでお肌にとって大切なのは表皮の新陳代謝であるターンオーバーです!
つまりバリア機能とターンオーバーがともに正常であれば、
・ツヤのあるお肌
・透明感のあるお肌
・キメの整ったお肌
・潤いのあるお肌
・ハリのあるお肌
つまり美肌を手に入れることができます。
角質細胞間脂質やラメラ構造を守るスキンケア
スキンケアの大きな目的は、保湿によって潤いのあるお肌をキープすること、つまりバリア機能を正常な状態に保つことです。
そして、そのためには角質細胞間脂質やラメラ構造を守ることが重要になります。
保湿
角質細胞間脂質やラメラ構造を守るスキンケアやエイジングケアの基本は、保湿です。
日々のスキンケアやエイジングケアでしっかりと保湿を行うことができれば、角質細胞間脂質を守り、バリア機能を正常にはたらかせることができます。
角質細胞間脂質の成分「セラミド」
角質細胞間脂質の50%はセラミドですが、年齢とともに減少していきます。
年齢とともに減少するお肌のセラミドを補完するためにも、セラミドが配合されたスキンケア商品などで角質細胞間脂質やラメラ構造をサポートするスキンケアを取り入れてみましょう。
もちろん、セラミドさえ補えば保湿は十分というわけではありませんので、水分を保持する成分であるアミノ酸誘導体、グリセリン、ヒアルロン酸、プロテオグリカン、コラーゲン、エラスチンなどの様々な保湿成分のはたらきを理解することも大切です!